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長らくマイホーム関連の不動産会社、金融機関、そして実際にマイホームを買われた一般の方々など、多方面の取材に携わってきた経験を生かして本音でお答えします。効率的なマイホームの頭金づくりから、ローン破綻に陥らないローンの組み方、少しでもトクする返済方法まで何でもご質問ください。 |
■ご相談者 |
■アドバイス |
現在の住宅関連の支出や年間の貯蓄、すでにある預金の範囲内で買える資金計画を考えるのが、ローン破綻に陥らないための鉄則です。 井上さんの場合には、毎月の家賃負担が5万円で年間60万円。これは全額ローンなどの返済に回せます。貯蓄は毎月8万円とボーナス時50万円で年間146 万円ですが、マイホームを買ってからも将来への備えなどのために半分はそのまま続けたいところ。ローンなどの住宅支出に回していいのは、その半分とみておきましょう。そうすると、家賃分60万円と貯蓄分73万円で年間133 万円の住宅関連支出に抑えれば、まず安心です。 しかし、それをすべてローン返済に回せるわけではありません。マイホームを買うと毎年固定資産税・都市計画税の負担が出てくるし、分譲マンションだとそのほかに管理費や修繕積立金、クルマがある場合にはその駐車場料金の負担なども出てきます。逆に、ローン控除で返ってくるお金もあります。それら考慮した上での資金計画を立てるようにしてください。税金はローン控除で相殺できるとしても、マンションだと管理費などで月額2万円、年間で24万円は見ておくべきです。マンションを買うとすれば、ローン返済に回せるのは133 万円−24万円で109 万円という計算です。 このローン返済額で、いくら借りられるのかを下の計算式にあてはめて算出してください。井上さんのケースでは、毎月支出できる金額は109 万円÷12カ月で約9万円になります。井上さんが利用できるローンの金利が2.6 %、35年返済のローンとすれば、9万円÷3628円×100 万円で、約2500万円が借入可能額になるわけです。貯蓄のうちから、500 万円を頭金に回すとすれば、購入可能額は3000万円ということになります。この予算の範囲内で物件を見つければいいわけです。 この予算内で希望を満たせない場合には、もう少し頭金をためる、収入が増えるのを待つなどの決断も必要でしょう。
試算例:毎月返済可能額10万円 35年返済、年利2.6 % 10万円÷3628円×100 万円=約2750万円(10万円未満は切り捨て) |
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