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●保険は「主契約」と「特約」で構成されている


一つの生命保険に加入すると、その保険からは死亡保険金が支払われたり、入院した場合には入院給付金が支払われたりします。このように多くの保険には複数の保障が備わっていますが、これらの保障のうちどれか一つが主になっており、そこにオプションとして保障を付け加えることにより保障内容を拡充しています。この主になる保障を「主契約」、オプションで追加している保障を「特約」と呼んでいます。



「特約」はあくまでもベースとなる「主契約」に付加するものですから、保障期間は主契約を超えることはできません。また、主契約がなくなれば特約も消滅します。入院保障や死亡保険である定期保険などは特約で付保することも主契約として入ることも可能ですが、特約で付保する場合には期間は適切か、主契約が消滅する可能性はないか、等を検討する必要があるでしょう。なお、保険料は一般的に特約の方が安くなります。


●主契約の種類


それぞれの保険会社からたくさんの保険が発売されていますが、死亡保障は次の3つが基本形となっており、いずれかが主契約になっているケースが多く見られます。

1.終身保険
契約した死亡保障額が一生涯続きます。死亡時に死亡保険金が支払われますので満期はありません。ただし、貯蓄性のある保険ですので解約することにより解約返戻金を受取ることもできます。保険料支払い方法は終身払いと短期払い(60歳までなど)があり、短期払いの場合には、保険料支払い期間終了後、蓄積分を利用して年金や介護保障に移行できる場合もあります。


2.定期保険
10年、60歳までのように一定期間の死亡保障で、契約期間中に死亡した場合には死亡保険金が支払われます。契約満了時の満期金はなく、一般に掛捨てと呼ばれる保険で、安い保険料で大きな保障を得ることが可能です。保険期間満了後はその時点での健康状態に関わりなく更新(自動更新)することができますが、保険料は更新時の年齢で再計算されます。定期保険の変形で、死亡保険金が分割して支払われる「収入保障保険」、死亡保障額が年々少なくなる「逓減定期保険」などがあります。


3.養老保険
定期保険同様、一定期間の死亡保障で、契約期間中に死亡した場合に死亡保険金が支払われます。満期時に生存していた場合には死亡保険金額と同額の満期保険金が支払われる貯蓄性の高い保険です。

上記以外に、老後の生活準備のための「個人年金保険」、入院したり手術をした場合給付金が受け取れる「医療保険」が主契約となっている場合もあります。

●特約の種類


各保険会社により、また主契約の種類により付加できる特約は異なりますが、一般的には、「一定期間の死亡保障を大きくするもの(定期保険特約等)」、入院や手術等病気、ケガに備えるもの(疾病・災害入院特約、通院特約、成人病特約、女性疾病特約等)」、「不慮の事故等による死亡・障害状態に備えるもの(災害割増特約、傷害特約)」などがあります。

主契約の内容によって付加できる金額に制限がある場合もありますから、特約に重点を置く場合には希望の保障が得られるのかどうかの注意が必要です。また死亡保障には一般に「リビングニーズ特約」が付加されています。余命6カ月以内と判断された場合には死亡保険金の一部または全部が生前に受け取れるというもので、特約保険料がかからないという点で他の特約とは異なっています。


〔 要点&ワンポイントアドバイス 〕
保険は主契約と特約で構成されており、特約はオプション的な保障です。
特約の期間は主契約の期間を超えることはできません。ですから、長期間の保障が必要なものを特約で付加する場合には、主契約も長期間のものを選ぶ必要があります。
特約は主契約が消滅すると同時に消滅します。夫の保険に妻や子供の保障が特約で付加されている場合なども注意が必要です。
特約の保障額は主契約の内容によって制限される場合がありますので、必要な保障額が得られるのかどうか確認をしましょう。

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ファイナンシャルプランナーCFP® 高田晶子

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