地価上昇とはよく聞くけれど・・・この「地価」って何?
(2007年4月)
最近、景気回復とともに、地価が上昇しているというニュースをよく耳にしますが、実はこの地価にはいくつかの種類があることをご存知でしょうか? このような「地価」については、意外と知っているようでいて、知らない人も多いようです。今回のコラムでは、最近の地価の動向や、地価の種類等について、解説してみたいと思います。
●公示価格、全国平均16年ぶりに上昇
今年3月下旬に、国土交通省が公表した2007年の公示価格(今年1月1日時点)によると、バブル崩壊後に下落を続けてきた住宅地と商業地の全国平均が、実に1991年以来、16年ぶりに上昇に転じました。住宅地の上昇率は、わずか0.1%で、地方圏は15年連続で下落しているものの、その下落幅は縮小傾向にあり、地価上昇は、点から面へと全国的な規模で広がりを見せているようです。
通常、地価(土地の価格)というのは、偏った動きをするもので、上昇しだすとしばらくはその傾向が続き、下落するとなかなか歯止めがかかりません。景気の回復で、土地の需要が高まり、当面は地価の上昇傾向は続くと見られていますが、上昇するまでの期間が長かっただけに、短期での動向が気になるところです。
●「地価」とは?
一般的には、物の値段というのは1つしか存在しないものですが(一物一価)、土地(不動産)については、実際に取引されている価格のほかに、国土交通省や国税庁(国税局)などのそれぞれの行政が、その目的に応じて価格を設定しているため、いくつかの種類があります。
一般的に、公示価格、基準値標準価格、路線価(相続税評価額)、固定資産税評価額の4種類の地価の公的価格を「一物四価」といい、さらに、これらに実際に売買される取引価格である「実勢価格(時価)」を加えた5種類の地価を「一物五価」といい、よく利用されています。
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