11 貯める
貯めるにも安全を考える時代
お金を「貯める」ための基礎知識
ポートフォリオについて
積立について
目的のあるお金は元本保証で
投資信託について知っておこう
債券はどう買うの?
預金時の保護制度
- ペイオフについて
- 破たん直後の預金の取り扱い
- ペイオフに備えて準備できること
- JA(農協)・漁協・郵貯などが破たんしたら?
- 証券会社がつぶれたらどうなる?
- 日本投資者保護基金とは?
- 日本投資者保護基金が保護してくれる範囲

執筆:伊藤美和(ファイナンシャル・プランナー)
金銭教育研究会代表。大学を卒業後、メーカー勤務を経て証券会社に転職。株式部(日本株トレーダー)、本店営業部、債券部等で勤務の後、ファイナンシャルプランナーとして独立。執筆活動、講演活動を行う一方、「スローマネー」をスローガンに3才からシルバーまで幅広い年代の方の金銭教育をサポートしている。
筆者からのコメント
「失われた90年代」の呪縛がようやく解けて、株価、地価、経済全体が息を吹き返しつつあります。新しい金融商品が開発・提供される一方で、ペイオフが全面実施となり、これまで以上に自己責任が問われる時代となりました。こうした状況下で「お金をどう貯めていくか」「どう殖やしていくか」、今がまさに思案のしどころです。
「お金を貯めたい」と決意を新たにしている方にアドバイスするとしたら「将来のゴール・自分の夢を見つけなさい」ということに尽きます。そしてゴールや夢に向けて「毎月、手取り収入の2割以上」を貯めていきたいもの。「ゴール・夢」と言われてピンと来ない人もいるかもしれません。そういう方は当面の目標を「豊かな老後のための資金の確保」としてみてはいかがでしょうか。「結婚しない」「マイホームは買わない」「子どもは持たない」という選択は可能ですが、「老後」は誰しも避けられない共通のテーマだからです。
最近「下流社会」という言葉を耳にするようになりました。お金持ちとそうではない人に二極分化が進んでいるという傾向は確かにあるかもしれません。でも焦りは禁物です。あなたの生活費が毎月25万円なら、その1年分の300万円をまず貯めましょう。投資を考えるならそれからです。もし今、貯金が400万円あるなら、差額の上積み分の100万円までなら投資に回してもOKです。大切なのは、生活費は貯蓄で確保しておき、投資に回さないこと。どんな時代・相場環境でも、お金を増やす基本は「貯める」ことであり、投資は余裕資金で行うべきものです。バブルのときの轍を踏まないよう、過去に学びつつ一歩を踏み出していただきたいと思います。

