2 教育資金
学校教育をめぐる変化
教育資金の設計
金融商品選択のポイント
奨学金と教育ローン

執筆:内田ふみ子(ファイナンシャルプランナー)
有限会社ファイナンシャル教育社取締役。金融・消費者教育の企画と出版編集に携わる。コミュニティでは大学や商店街を巻き込んだ子どもの金融・キャリア教育事業に参画。PTAの講演多数。現在、専門学校にて金融経済の講師も務める。
筆者からのコメント
教育がニュースにならない日はなく、社会全体が子どもの教育に関心を寄せ、政策の大きなテーマにもなっています。百花繚乱の教育論が交わされ、親世代から様変わりしたカリキュラムや成績の評価方法、受験制度等と、いじめや未履修問題などの課題を前に、わが子の教育に戸惑う保護者も増えたように感じます。小学生の保護者向け雑誌がぞくぞくと創刊された背景には、そのような事情もあるのでしょう。
孟母三遷といいますが、たんに私立か公立かといった選択ではなく、地域や学校毎の取り組みを調べ、教育の環境そのものを考えて、どこに住むか選ぶ若い世代も目に付くようになりました。
教育資金のご相談では、その地域の学校の評判や受験制度について聞かれることも珍しくありませんし、中学受験をした方がよいのか、といった教育相談も受けることもあります。
わが子にどのような教育を受けさせるのかという教育のデザインと、それを可能にする教育資金の準備は車の両輪です。ですから親がしっかり情報収集をして、親子で納得のいく教育のデザインをすることは大切なことです。
法科大学院の設置や薬学部の6年制化など、専門性の高い職種の教育期間が長くなっていますので、希望する進路によっては、早めにそれに合わせた準備をする必要があります。
折角お金をかけたのに、ニートやフリーターになるのでは、と心配する方も多いでしょう。
まだ学術的研究は稀少ですが、大人になってからの自己評価や意欲は、子ども時代の親との関わりや体験の豊かさと関係している可能性が高いという研究もあります。
普段の生活や学校や塾、習い事を含め、豊かな子ども時代を過ごせるように環境を整えるためにも、資金の準備と配分をしっかり考えていきましょう。

