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交通事故、旅行やレジャー中のケガ、火災――。私たちの生活は、さまざまな危険(リスク)にさらされています。「リスクの数だけ損保商品がある」と言われるように、損保商品はバラエティ豊かですが、半面、わかりにくい面もあります。そのため、「損害保険」と聞いて、自動車保険や火災保険くらいしか浮かんでこない人もいるのではないでしょうか。
簡単に説明するなら、損害保険は、万一の事故が発生したときに被るであろう経済的な損失に備えるための保険です。具体的に損害保険がカバーしているのは、モノの損失に対する「第二分野」と、医療や傷害、介護のリスクに備える「第三分野」です。損保は万一の事故による損害を「補てん」するための保険なので、同じ「ホショウ」でも、生保は「保障」、損保は「補償」と表現します。
ちなみに、日本で損害保険の営業がスタートしたのは明治12年。当初は「貨物海上保険」や「船舶保険」、「火災保険」などが発売されました。損保会社の社名に「○○海上」「○○火災」がつくのはそうした理由からです。
 
保険は「大数の法則」の上に成り立っています。大数の法則とは、まるで偶然に思える現象でも、多くのケースを集めて統計を取ることで、一定の法則が見出せることをいいます。サイコロを振り続ければ、6つの面が出る確率が次第に1/6の確率に近づいていくのと同じです。たとえば、火災や自動車事故も、多くのケースを観察することで、発生率や損害の程度をつかむことができます。
そもそも保険は「1人はみんなのために、みんなは1人のために」という、相互扶助の考え方に基づいて作られているものなので、加入者から集めた保険料は不幸にも事故に遭ってしまった人に保険金として支払われます(もちろん保険会社の事業費なども引かれますが)。大数の法則に基づく発生率や損害額などから、加入者の保険料を割りだす仕組みになっているのです。
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損害保険(個人が加入できるものに限定)がカバーする補償には、さまざまなものがあります。対象となるリスクで分類するなら、下表のようになります。4本柱とされるのが「自動車保険」、「火災保険」、「傷害保険」、「賠償責任保険」です。他にも、介護保障保険や所得補償保険などのほか、自由化で損害保険会社も扱えるようになった医療保険やがん保険もあります。損害保険の補償の幅の広さがわかるのではないでしょうか。
<リスクと保険商品>
| リスク |
保険商品 |
| 交通事故 |
人身事故による賠償 |
自動車保険 |
| 運転者自身や同乗者のケガや死亡 |
| 他人の車や建物などに対する賠償 |
| 自分の車の損害 |
火災などによる
建物・家財の損害 |
火災をはじめとする所定の建物・家財の損害 |
火災保険・地震保険 |
| 地震や地震を原因とする火災、損壊など |
| ケガの損害 |
スポーツ中のケガ |
普通傷害保険、
交通傷害保険、
レジャー保険、
旅行保険など |
| 自転車で転倒してのケガ |
| 乗り物との衝突や接触によるケガ |
| 旅行中のケガなど |
| 賠償損害 |
自転車で他人にぶつかって死傷させた |
個人賠償責任保険 |
| 飼い犬が人を噛んだ |
| デパートで買い物中に商品を壊した |
| その他 |
「寝たきり」「痴保」になったことによる経済的リスク |
介護費用保険 |
| 病気やけがで入院したときの経済的リスク |
医療保険・医療費用保険 |
| がんになったときの経済的リスク |
がん保険 |
| ケガや病気で入院・自宅療養時の経済的リスク |
所得補償保険 |
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損害保険には、原則として被った損害以上の保険金はおりないという特徴があります(傷害保険や医療保険などの入院給付金、死亡保険金など例外もあります)。そのため、損保に加入するときは、補償額を適切に設定することや、他の保険との補償のダブリを避けて加入することが非常に大事です。
| 〔 要点&ワンポイントアドバイス 〕 |
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「リスクの数だけ損保商品がある」と言われるように、損保商品はバラエティ豊かで、逆にわかりにくい面もあります。 |
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損保は万一の事故による損害を「補てん」するための保険なので、生保「保障」に対し、損保は「補償」と表現します。 |
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「自動車保険」、「火災保険」、「傷害保険」、「賠償責任保険」がリスクから見た損保の4本柱といえます。 |
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損保は被った損害以上の保険金はおりないという特徴があり(入院給付金、死亡保険金などは例外も)。そのため、補償額を適切に設定することが大事です。 |
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ファイナンシャルプランナー 豊田真弓
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