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日本はまさしく車社会。通勤でも旅行でも、日常の生活でも、車があれば非常に便利ですが、半面、「走る凶器」と呼ばれるほど危険なものでもあります。交通事故は年々増加し続けており、2004年は95.2万件も発生しています。万一、人身事故を起こせば、加害者は賠償責任を負います。誤って他人の家に車で突っ込んでしまった場合は、自分の治療費や車の修理代、壊した他人の家の損害も賠償しなければなりません。そうした車にまつわるリスクに備えるための保険が自動車保険なのです。
 
自動車事故に備える保険には2つのタイプがあります。法律で加入が義務付けられている強制保険の「自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)」と、自分で入る任意保険です。
自賠責保険は、人身事故を起こしたときに、死亡時が最高3000万円、ケガによる損害が被害者1人につき最高120万円が支払われる保険。後遺障害の補償は、障害の場合で程度により75万〜4000万円となっています。
金額を見ても最低限の補償でしかない上、対物や自分の車に対する補償はありません。
| 傷 害 |
| 障害による損害 |
後遺障害による損害 |
治療費、休業損害、慰謝料など
被害者1人につき
120万円まで
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逸失利益、慰謝料など後遺障害の
程度に応じて、被害者1人につき7
5万〜4,000万円まで
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| 死 亡 |
| 死亡による損害 |
死亡にいたるまでの傷害による損害 |
葬儀費、逸失利益、慰謝料など
被害者1人につき
3,000万円まで
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治療費、休業損害、慰謝料など
被害者1人につき7
120万円まで
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自賠責保険で不足する補償をカバーするために自由意志で加入するのが任意保険です。任意保険では、自賠責保険の限度額を超えた部分の補償や、自賠責保険で対象外の損害を補償しています。
任意保険は、「対人賠償保険」、「自損事故保険」、「無保険車傷害保険」、「対物賠償保険」、「搭乗者傷害保険」、「車両保険」、「人身傷害補償保険」の7つが柱になっています。これらを組み合わせたセットの保険を選んで加入できます。
セット商品には主に4タイプがあります。自家用普通・小型・軽四輪・小型貨物・軽四輪貨物車が対象の「自家用自動車総合保険(SAP)」、車種を選ばない「自動車総合保険(PAP)」と「自動車保険(BAP)」のほか、車を持たず、レンタカーなど借りた車を運転する人向けの「自動車運転者損害賠償責任保険(ドライバー保険)」です(最近ではこれ以外にも、独自のセット商品が増えてきています)。
<任意保険の主なタイプと補償内容>
| 補償内容 |
自家用自動車
保険(SAP) |
自動車総合保険
(PAP) |
自動車保険
(BAP) |
自動車運転者
損害賠償
責任保険
(ドライバー保険) |
| 対人賠償保険 |
○ |
○ |
○ |
○ |
| 自損事故保険 |
○ |
○ |
○ |
○ |
| 無保険車傷害保険 |
○ |
○ |
− |
− |
| 対物賠償保険 |
○ |
○ |
○ |
○ |
| 搭乗者傷害保険 |
○ |
○ |
− |
− |
| 車両保険 |
○ |
任意付帯 |
○ |
− |
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補償内容は上記表のように、自賠責保険の補償を補う「対人賠償保険」、単独で衝突した場合など自損事故を補償する「自損事故保険」、無保険車と事故にあった場合に対応するための「無保険車傷害保険」、損害を与えた他人の車やモノに対して賠償する「対物賠償保険」、ドライバーや同乗者が事故で死傷した場合の「搭乗者傷害保険」、契約車両が事故で損害を受けたときの修理代ほかを補償する「車両保険」が基本となっています。さらには、自動車事故でケガをした場合に相手からの賠償の有無にかかわらず損害額を補償する「人身傷害補償保険」も、最近では一般的になっています。
| 対人賠償保険 |
事故で通行人や同乗者、相手の運転者などを死傷させたとき、自賠責保険で補償しきれない部分を補償する。 |
| 自損事故保険 |
車の運転者や同乗者が、電柱に衝突するなどの事故で死傷した場合に保険金が支払われる |
| 無保険車傷害保険 |
無保険車との事故を補償する。 |
| 対物賠償保険 |
事故で他人の車や建物などの財物を壊し、法律上の損害賠償責任を負った場合に補償する。 |
| 搭乗者傷害保険 |
事故によって運転者、同乗者が死傷した場合に保険金が支払われる。 |
| 車両保険 |
事故によってクルマが損害を受けたときに保険金が支払われる。エコノミー車両保険(相手が確認できるときにだけ補償)やA特約車両保険(運行していないときに損害を被ったケースで適用)など、補償を限定したタイプも。 |
| 人身傷害補償保険 |
自動車事故で死傷または後遺障害を被ったとき、過失部分も含めて損害額の全額が支払われる。 |
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保険会社ごとに条件を細分化して、よりリスクの低い優良ドライバーほど保険料が安くなる「リスク細分型」の商品も充実したうえ、保険料の割引条件も各社ごとに微妙に異なってきました。
自動車保険の自由化で、保険料もサービスも、保障内容も、割引条件も多様化が進んでいます。 任意保険 は今や、見積りをとって保険料と補償内容を比較・ 検討して加入するのが常識となりつつあります。
| 〔 要点&ワンポイントアドバイス 〕 |
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自賠責保険は、人身事故を起こしたときに、死亡・後遺障害が最高3000万円、ケガによる損害が最高120万円が支払われる保険。 |
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自賠責保険で不足する補償をカバーするために自由意志で加入するのが任意保険。 |
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任意保険にはSAP、PAP、BAP、ドライバー保険の4タイプがある。 |
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自動車保険の自由化で、保険料もサービスも、保障内容も、割引条件も多様化が進んでいます。今時の任意保険の加入の仕方は、見積をとって保険料と補償内容を比較して検討するのが常識に。 |
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ファイナンシャルプランナー 豊田真弓
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