保険診断Q&A

節約・ライフプラン



■アドバイス

夫婦でひとつの保険は保険料が割安でも不自由な面も ひとりひとり加入して無駄な保険料を減らしましょう

夫婦でひとつの保険にはメリットもデメリットも

長谷川さんは、ひとつの保険で夫婦ふたりの大型保障が準備できる「連生保険」にご加入とのこと。ひとりずつ加入するより保険料が割安なのがメリットです。夫婦同額の保障にするタイプと、妻の保障は夫の6割とするタイプなどがあります。
しかし、共働きで夫婦とも大きな保障が必要ならいいですが、専業主婦の長谷川さんにとってはいずれの場合も少し保障が大きすぎます。
また、この保険はご夫婦のどちらかに万一のことがあった場合に、死亡・高度障害保険金が支払われて契約は消滅します。そのため、ご主人に先立たれたら奥様の保障は無くなり、奥様に先立たれたらご主人の保障は無くなります。保障が無くなった人は、同じ保険会社で健康状態にかかわらず引き続き保険に加入することはできますが、その時点の契約年齢・保険料率で契約することになるので、少なくとも年齢が高くなった分だけ保険料が高くなります。
このように連生保険は便利なようで不自由さがともなうため、できればひとりひとり保険に加入するほうが望ましいでしょう。

割安な保険料で大きな保障を得る「定期保険」で準備を

最近は保険料が割安になったタイプも多く発売されています。家計が苦しい人は同じ保障額でも保険料が減らせる可能性があるので、チェックしてみる価値があります。

長谷川さんの場合、住宅ローンが65歳まで残るので、保障も65歳までは確保しておきたいところです。

そこで、毎月一定額ずつ給付金が受け取れ、計画的に生活費に使うことができる保険の東京海上日動あんしん生命の「家計保障定期保険」では、ご主人に万一のことがあったときに、毎月20万円の給付金が65歳まで受け取れるタイプを選択すると、毎月の保険料は1万4040円です(47歳男性)。保険料の払い込みは60歳まで、保障は65歳までです。この保険は、47歳時点の保障額は4320万円、その後毎年240万円ずつ保障額が減っていきますが、必要保障額はお子様の成長やローンの返済とともに減っていくので、効率的に保障が準備できるといえます。

奥様の保障は毎月10万円ずつの場合、保険料は3,040円(47歳女性)です。

家計保障定期保険の図

そのほか、通販でコストを抑え保険料を割安にした保険もあります。オリックス生命のダイレクト定期では3000万円の保障で14,550円です(47歳男性・保険期間10年)。上記の保険と異なり、保険期間中は保障額が一定です。

医療保障は日帰り入院からの保障で、終身保障のものもあります。

現在加入中の連生保険には医療特約もついていますが、入院5日目からの保障です。最近は入院・手術だけを保障した単体の医療保険も充実しています。
アメリカンファミリーの終身医療保険EVERは、入院日額5000円、日帰り入院から1入院あたり60日までの保障で、毎月の保険料は2790円(47歳男性)、2720円(47歳女性)です。

 これまでの保障  新しい保障
 連生保険
 (夫婦の死亡+医療保障)
 32,584円   夫の死亡保障 14,040円 
 妻の死亡保障 3,040円 
 夫の医療保障 2,790円 
 妻の医療保障 2,720円 
 合計  32,584円  合計  22,590円

このように月額1万円を節約することができます。ただし、連生保険は終身保障の部分もありますが、新しい保険には65歳までの保障です。終身保障が200万円〜300万円程度なら、これから貯蓄で準備していくこともできるので、終身保障がなくてもよいかどうかご夫婦で検討してみてください。

家計の見直しは家族全員で

保険だけでは毎月5万円の赤字は埋められません。食費10万円や通信費3万円は見直す余地があるでしょう。ボーナスに頼った生活は、ボーナスが減らされたらますます厳しくなります。長谷川さんひとりががんばってもなかなか支出は減らせないものです。家族全員で今後の生活を考えながら、有効にお金を使っていくことを検討してみましょう。



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