第4回:この夏休みにライフプランについてチェックしてみませんか? (2003年8月)
(自由研究の題材にもなりますよ…)
長い目で人生について考えるのは、子供への1つの教育になる
「宿題は?」「勉強しなさいよ」などと、夏休みはついつい口にしてしまいがちですが、子供たちは素朴な疑問をもって、親の背中を見て過ごしているようです。我が家の子供も「のんびり遊びたいのに、なんで勉強が必要なんだろう」と疑問をぶつけてきました。
最近は、いい学校へ行き、いい会社へ就職すれば…などという成功のルートは通用しません。だからこそ、自分がどんな人生を送りたいのか、社会でどんなことをしていきたいのかなど目的意識を持って、そのためにいろいろなことにチェレンジして欲しいと思うのが親心。そして実は、親自身も目的を持って人生を過ごしている姿を見せるのが子供への一番の教育ではないかと最近思えてなりません。
その実践の第1歩、それは自分のライフプランを再確認して、人生とお金のことを長い目でチェックしてみることだと思います。(実は、我が家も人生の大きなイベントを控え、ライフプランを再確認してみました。なんと、1人ひとりのライフプランとお金の流れが簡単にシミュレーションできるコーナー「ライフプラン設計(登録ユーザー限定サービス)」がありますので、最後にご紹介します)
なんでライフプランの再確認が必要なの?
自分の人生について考えることは、子供の有無に関係なく、どんな家庭でも重要だといえます。というのも、最近、受ける相談の中でも、次のように
- 世帯主の収入が急にダウンした、転職・または独立開業することになった
- 妻が働けなくなった
- 子供が私立に行くことになった
- 通勤や通学のことを考えて、住み替えをしたくなった
- 自分自身も留学したくなった
- 親の介護のために建て替えを考えなくてはならなくなった
などと、人生に影響を及ぼす急な変化が訪れたという人が増えてきているからです。
その変化に伴って、一番心配になるのがお金のことで、そのための資金計画も大きく異なってきますよね。昔のようにただ、漫然と貯金していれば何とかなったという時代ではありません。国や会社、住んでいる地域などの状況も変化しているので、急な動きに対応できるようにするためにも、ライフプランをあらかじめ定期的に再チェックすることがとても大切になってきているのです。
ライフプランは、今後のイベントを一覧表に書き出すことから
我が家も子供の成長と学校環境も考えて、自宅をリフォームで対応するのではなく、住み替えも選択肢に入れて、最近、ライフプランと資金計画を再検討しました。そこでは「ライフイベント」を整理し、そのイベントの資金を現在の家計で捻出できるのかどうかチェックすることが非常に重要になってきます。ここでは、その詳細は掲載できませんが、例えば、ライフイベントについての一覧表とは、以下のようなものです。
| 記入日(2003年8月1日) |
| 現在 | 1年後 | 2年後 | 3年後 | 4年後 | 5年後 | 6年後 | 7年後 | 8年後 | 9年後 | 10年後 | |
| 西暦 | 2003 | 2004 | 2005 | 2006 | 2007 | 2008 | 2009 | 2010 | 2011 | 2012 | 2013 |
| ご家族の 名前・年齢 ( 夫 )さん ( 妻 )さん ( 子 )さん ( 子 )さん |
38歳 37歳 9歳 5歳 |
39歳 38歳 10歳 6歳 |
40歳 39歳 11歳 7歳 |
41歳 40歳 12歳 8歳 |
42歳 41歳 13歳 9歳 |
43歳 42歳 14歳 10歳 |
44歳 43歳 15歳 11歳 |
45歳 44歳 16歳 12歳 |
46歳 45歳 17歳 13歳 |
47歳 46歳 18歳 14歳 |
48歳 47歳 19歳 15歳 |
| 将来の 予定 (誰の どんな 予定?) |
住み替えかリフォーム | 第2子公立小学校入学 | → |
→ 家族旅行 |
第1子公立中学入学 | → 妻の仕事ペース変更 |
→ 家族海外旅行 |
第1子高校入学 第2子公立中学入学 |
→ → |
→ → |
第1子大学入学 第2子高校入学 |
| 予算額 (現在の 価格で) |
リフォームなら200万 住み替えなら3,000万 ローンは2300万円 |
入学準備10万 | 30万 | クラブ活動準備など15万 | 収入増減ありか | 受験準備に30万旅行に50万 | 私立高なら100万クラブ活動など2人で30万 | 受験準備に60万 | 大学200万 私立高校なら100万 |
このようにライフイベント表には、みなさんの家族の名前や年齢を明記し、教育関係、マイホーム関係、仕事関係、レジャーなどの予定や費用について時系列に整理し、その予算額も目安として記入しています。まずは10年間程度、また、老後までチェックしておきたいのであれば、30年間くらいのスパンで書き出すことが必要でしょう。
そして、そこに書き出したイベントが無事に達成できるかどうかを判断するために、現在の家計収入・支出・積立額そして貯蓄残高を起点に、将来の収入や支出、積立額などをインフレ等を加味しながら追加し、「お金の流れ(キャッシュフロー)」をチェックすることがとても重要になります。
(プリントアウトして使えるライフプラン表のダウンロードはこちら(pdf file:123K))
こんなに簡単に「お金の流れ」をシミュレーションできるコーナーがあった!
実は、私達ファイナンシャル・プランナーは、ライフイベントが達成できるかどうかをチェックするために、面談をしながら、「お金の流れ」についてのシミュレーションを非常に時間をかけて行います。ところが、そんな作業が簡単にネットを通じて自分自身で行えるコーナーがあるのです。それはこちら、ライフプラン設計(登録会員限定サービス)です。
http://setsuyaku-lifeplan.com/CHECK/lifeplan.html
これによって、自分の人生の「お金の流れ」が自ら簡単に把握できるようになるのですが、もし、貯蓄残高が途中でマイナスになってしまうようなことがあれば、
- 家計を節約して貯蓄のペースを上げる
- 予算額を削減する
- イベントの時期を遅らせる
- その他の資金調達手段を考える
などを事前に検討して、自分たちがやり遂げたい人生のイベントを着実に達成できるように解決策をとることが可能になります。
このように事前に定期的にチェックすることで、変化多きこの時代の自分の人生について、不安が少しでも軽くなれば、毎日が楽しく過ごせるようになりますよね。そして、子供など家族と一緒に人生の目標を共有することができれば、家族の絆も強くなると思います。もちろん、子供の自由研究の題材としても、ライフイベント表をつくってみたり、そのシミュレーション結果を参考にするのはとても効果的だと思いますよ。
| (ライフプラン作りに参考になるコーナー) ■ライフプラン作りの基礎知識 : http://setsuyaku-lifeplan.com/lifeplan.html ■家計簿診断 : http://www.nttif.com/uds/SHINDAN/index.html ■節約アドバイス : http://www.nttif.com/KAKEI/SETSUYAKU/index.html |
ファイナンシャルプランナー
吹田朝子

