車検とは

例えば、ブレーキだってすり減っている

自動車というのは多数のパーツで成り立っている。本来なら廃車するまで何も手を加えずに乗れればいいのだけれど、残念ながらそこまで技術レベルは高くない(20年前と比べればプラグ交換が不要な車種も増えるなど大幅に進歩している)。

好例がブレーキ。高速で疾走する車を安全に停止させようとすると、強力な摩擦力が必要。具体的に言えば、ヤスリで鉄を磨くようなもの。したがってヤスリの役割を果たす「ブレーキパッド」も、鉄に当たる「ブレーキローター」も減ってしまう。完全にすり減ってしまえばブレーキが効かなくなるため、その前に交換しなければならない。

もちろん、消耗部品は早めに交換が必要

パッドの他にもブレーキ系にはパイプ類や「ブレーキフリュード」と呼ばれる液体、液体の漏れを防ぐパッキンなども使われている。パイプ類はゴム製なので、経年変化を起こす。時間が経てばゴム自体もろくなるし、パッキンからも漏れるようになってしまう。ブレーキフリュードに水が混じれば沸騰する温度が下がるため、ブレーキを多用すると効かなくなってしまうこともあるから怖い。いや、ブレーキフリュード自体、減ってしまうこともある。したがって何年かに一度ずつ、こういった『消耗部品』を交換しなければならないのだ。

定期的な点検で安全確保を

そこで考え出されたシステムが『車検』である。

新車登録後3年間経った車は消耗部品の点検を受けるよう義務づけられ、以後2年毎に同じ内容の点検を受けなければならないという内容である。ブレーキ系統の他、タイヤの消耗や、排気ガスのクリーン度、燈火類の確認など、安全や環境に関わるチェック項目を設け、一度に点検するのだ。

こういった点検は自動車だけでなく、鉄道車両や航空機、船舶などにも同様のシステムが存在する。高速で移動する乗り物だけに、安全性確保は最も重要な基本理念であり、車検は絶対に必要だろう。

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